2023年3月から2026年10月までの21回の活動で、招集メンバーの所属国を数えた。国内組だけのE-1選手権を除くと海外組の割合は平均79%。W杯の年には89%まで上がった一方、W杯後の最初の活動では国内組が6人に増えている。
「日本代表のほとんどが海外のクラブでプレーしている」。よく聞く話ですが、実際にどのくらいなのでしょうか。このサイトに収録している 2023年3月から2026年10月までの21回の活動 について、招集されたメンバーの所属クラブの国を1人ずつ数えました(途中で離脱・不参加になった選手は除いています)。
平均すると5人に4人が海外組
国内組だけで編成した2025年7月のE-1選手権を除く20回で、海外のクラブに所属する選手の割合は 平均79% でした。25人前後のメンバーのうち、国内のクラブにいるのは5〜6人という計算です。
年ごとの平均は、2023年が78%、2024年が80%、2025年が78%。ここまではほぼ横ばいですが、2026年に入ると3月のスコットランド・イングランド遠征とW杯本大会がどちらも 89% になり、収録範囲でいちばん高い数字が並びました。W杯のメンバーで国内組だったのは、GKの大迫敬介、早川友基と、DFの長友佑都の3人だけです。
割合が下がった回には理由がある
数字が低い回を見ると、それぞれに事情があります。
- 2024年1月 TOYO TIRES CUP(62%):年明けすぐの国内での一戦。藤井陽也、森下龍矢、毎熊晟矢ら国内組が9人入りました。
- 2025年6月 W杯アジア最終予選(67%):すでにW杯出場を決めたあとの2試合で、初招集が7人。鈴木淳之介(当時 湘南ベルマーレ)、佐藤龍之介(当時 ファジアーノ岡山)など、Jリーグで台頭していた若手が呼ばれました。
- 2025年7月 E-1選手権(0%):国際Aマッチデーではない大会のため、海外組を呼べず、国内組だけで戦いました。
つまり、割合が下がるのは「若手を試す」「海外組を呼べない」といった、はっきりした目的がある回です。逆に、大事な公式戦が続く時期ほど海外組が多くなります。
どの国のクラブが多いのか
所属国ごとの人数を、最初の活動(2023年3月)、W杯、W杯後の最初の活動(2026年9-10月)で比べました。
| 所属クラブの国 | 2023年3月 | FIFAワールドカ | 2026年9- |
|---|---|---|---|
| ドイツ | 7 | 7 | 7 |
| 日本 | 7 | 3 | 6 |
| ベルギー | 4 | 3 | 4 |
| イングランド | 1 | 2 | 5 |
| オランダ | 1 | 5 | 1 |
| フランス | 1 | 2 | 3 |
| スペイン | 1 | 1 | 1 |
| デンマーク | - | 1 | 1 |
| スコットランド | - | 1 | - |
| イタリア | - | 1 | - |
| アメリカ | - | 1 | - |
| スイス | 1 | - | - |
| ポルトガル | 1 | - | - |
| オーストリア | 1 | - | - |
海外のクラブのなかでは、21回のうち多くの回で ドイツが最多 でした。2026年3月は8人、W杯とその後の活動でも7人です。
ただし、時期によって入れ替わりもあります。2024年9月から2025年6月のW杯アジア最終予選の期間は、イングランドのクラブの選手が最多(2024年11月は7人)でした。所属先の国は、選手の移籍に合わせて少しずつ動いています。
また、2023年3月は国内組とドイツが7人ずつで並んでいましたが、W杯では国内組が3人まで減りました。
W杯のあとは国内組が6人に
W杯後の最初の活動となった2026年9-10月は、海外組の割合が 79% に戻り、国内組は6人に増えました。相馬勇紀、望月ヘンリー海輝(ともにFC町田ゼルビア)、早川友基(鹿島アントラーズ)に加えて、荒木隼人、中野就斗(ともにサンフレッチェ広島)、谷村海那(横浜F・マリノス)です。中野と谷村はこの活動が初招集でした。
次のW杯に向けた新しいサイクルの始まりで、Jリーグで結果を出している選手にもう一度目を向けた形です。これが一時的なものか、続く流れなのかは、次のメンバー発表以降の数字で確かめられます。
まとめ
- 2023年以降、日本代表のメンバーは平均で 約8割が海外組。
- 割合が下がるのは「若手を試す回」と「海外組を呼べない大会」。
- 海外のクラブでは ドイツが最多 の回が多いが、最終予選の時期はイングランドが最多だった。
- W杯後の最初の活動では国内組が6人に増えた。次の発表で流れが続くかに注目。
活動ごとの全メンバーと所属クラブは 活動一覧、海外組の人数の推移は 所属クラブのページ で見られます。この記事の図と表は、データを更新するたびに自動で最新の数字になります(本文の数字は2026年10月時点)。